設立趣意

近年、わが国の科学技術は、自主技術開発への努力を積み重ね、世界に誇る数多くの技術を創出し、確実な地歩を固めてまいりました。

しかしながら科学技術全般に視点を移しますと、とかく成果を期待する余り、応用技術に直接結びつかない研究を軽視する傾向があり、基礎科学の立ち遅れが内外より指摘されております。

このような時代の要請を踏まえ、松籟科学技術振興財団は、科学技術に関する、調査・研究、国際交流に対する助成などを行い、全地球的な科学技術の振興に貢献しようとするものです。

1983年3月
設立代表 長谷川 末吉

設立者の言葉

長谷川末吉

長谷川 末吉
(はせがわ すえよし)

1947年、戦後の物資乏しい時期に播磨化成工業株式会社(現ハリマ化成グループ株式会社)を設立し、”松の科学”を追求しつつ、資源の開発と国際化に取り組んでまいりました。

当財団の設立は化学工業界の一端を担う私どもにとって多年の夢であり、各界有数の方々の絶大なご支援により発足できましたことは生涯の喜びです。

わが国にとって、創造的な化学技術や世界をリードする科学技術の創出・振興は、すべての業界、企業にとって共通する重要課題です。これらの推進は、もとより一企業一業種では解決し得ないものであり、広く各界の英知を結集しなければならないものです。

このような視点から、当財団の事業を通じて課題の解決の一助になることを期待し設立させていただきました。

設立代表 長谷川 末吉(はせがわ すえよし)略歴

1917年 7月 兵庫県加古川市に生まれる
1947年11月 播磨化成工業(株)設立
(現 ハリマ化成グループ(株))
同社 取締役社長就任
1988年 6月 同社 代表取締役会長就任
2004年 6月 同社 取締役名誉会長就任
2007年 6月 同社 名誉会長就任
2009年 7月 永眠91歳

理事長のごあいさつ

理事長 長谷川 吉弘

長谷川末吉

ハリマ化成グループ株式会社創業者の長谷川末吉は、はやくからトール油(松の油)に着目し、1952年にトール油の試験生産を開始して以来、研究開発を通じてトール油の可能性を追求してきました。その長年にわたる功績が認められ、1982年に長谷川末吉は科学技術庁(現文部科学省)より”科学技術功労者賞”を受賞しました。

ハリマ化成グループは、この栄誉を機に、さらなる科学技術の振興と世界文化の発展を願って、科学技術に関する調査・研究・国際交流に対する助成・奨励を行うことを目的として、1983年3月”財団法人松籟科学技術振興財団”を設立し、2013年4月1日をもって、公益法人の認定を受け公益財団法人となりました。

当財団の研究助成事業を通じ、野依良治博士、鈴木章博士が後にノーベル化学賞を受賞されたことは、当財団にとりましても大変な栄誉であります。

昨今では科学技術全般に、とかく成果を期待する余り、応用技術に直接結びつかない研究を軽視する傾向にあります。基礎科学の立ち遅れが内外より指摘されており、科学技術の発展に寄与する研究への支援活動は重要であり、当財団の発展に尽力する次第です。

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